こんにちは、shelkoです。
東京都葛飾区柴又といえば、映画『男はつらいよ』の寅さんの街。この街にある寅さん記念館は柴又観光には欠かせない名所のひとつです。
平成生まれで“寅さん世代”ではないものの、昭和時代にタイムスリップした気分で想像以上に楽しめるスポットだったのでご紹介します。
訪問日:2019年6月中旬
「寅さん記念館」とは?
概要
寅さん記念館は映画『男はつらいよ』に使われた衣装や小道具、セット(移設)などが展示され、映画の世界に浸ることができる資料館です。
名誉館長・山田洋次監督の「永遠に未完」という想いにより、なんと3年に一度リニューアルされているそう! 定期的に新しい展示が見られるとは面白いですね。
※今回ご紹介するのは2019年4月のリニューアル後の様子です。
★映画『男はつらいよ』について
「フーテンの寅」と呼ばれる寅さんこと、車寅次郎が主人公。16歳で家出をし、20年ぶりに葛飾柴又に帰ってくるところから物語が始まります。
腹違いの妹さくらと叔父夫婦が経営する柴又のだんごや「くるまや」でのやり取りや、地元の人々との人情味あふれる交流、そして各地で出会うマドンナとの恋模様を描いた全48作品の人気シリーズです。
世界最長のシリーズ映画としてギネスブックにも掲載されているんですよ!
48作品中46作を手がけたのは日本を代表する名監督、山田洋次監督。寅さんを演じたのは故・渥美清さん、さくらは倍賞千恵子さん、さくらの息子に吉岡秀隆さん他、そして毎回豪華な女優陣がマドンナ役として登場していました。
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アクセス・入館料
柴又駅から徒歩約10分。柴又観光には欠かせない柴又帝釈天からは徒歩5分、山本亭からは徒歩2分と近いのであわせて巡るとよいでしょう。
入館料は隣にある山田洋次ミュージアムとの共通券が基本で、一般500円、児童・生徒300円、シルバー(65歳以上)400円。山本亭とのセットなら一般&シルバーは50円引きになります。
また、柴又駅を含む京成線主要駅ではお得な前売り券も販売されていますよ!(一般450円、児童・生徒270円)
住所 | 葛飾区柴又6丁目22番19号(葛飾区観光文化センター内) |
営業時間 | 9:00~17:00(最終入場16:30) |
定休日 | 第3火曜日(ただし第3火曜日が祝日・休日の場合は直後の平日)、12月第3火・水・木曜 |
電話番号 | 03-3657-3455 |
公式サイト | http://www.katsushika-kanko.com/tora/ |
見学の所要時間
それほど広くないので、さくっと見て回るぐらいなら30分~1時間程度。じっくり見たい方は1時間半~2時間程度と考えておくとよいでしょう。
館内の見どころ
券売機または窓口で入場券を買って(もしくは前売り券をゲットして)準備万端。いざ映画の世界へ!
プロローグ
入ってまず目に入るのは、映画撮影に使われた照明器具やメガホン、カチンコなどの小物。現場スタッフの紹介もあり、まるで自分が撮影現場に入り込んだかのような気分に。
カチンコを手に取って「よーい、アクション!」
再現ジオラマ「柴又帝釈天参道」
寅さんの少年時代から柴又に帰ってくるまでの“映画以前”に何があったのか? 知られざるストーリーを可動式のジオラマで観ることができます。優しいナレーションはさくら役の倍賞千恵子さん。
ちまちまと動くジオラマがとってもかわいい!
撮影スタジオ
どーん! こちらが実際に撮影で使われていた「くるまや」のセットです。
大船にあった撮影所から移設したそうです。ファンにはたまらない空間ですね。
お茶の間に映し出されているのは人情味あふれる名場面集。寅さんのシンボルともいえる帽子やかばんも置いてあります。
なお、セットの横には寅さんと一緒に写真が撮れるコーナー(有料)もありました。日本では唯一だそうなので、ファンの方はぜひ。
続けて現れるのは、タコ社長の「朝日印刷所」を再現したセット。
えーっと、正直ここは映画を見たことがないといまいち分からないかも。
先ほど見た「くるまや」を16分の1に縮小した模型もありました。
「わたくし生まれも育ちも葛飾柴又です」コーナー
私のテンションがいちばん上がったのが実はここ。昭和30年代の柴又の街並みが精巧なミニチュアによって再現されています。
遠近法が使われていて、近づいて写真を撮ってもこの仕上がり!
このジオラマのどこかに寅さんが隠れているという楽しい仕掛けも。寅さんを探せ! ぜひ探してみてください。
選択映像コーナー
ジオラマの端に並ぶこちらは、Q&Aコーナー。映画にまつわるクイズが出題されます。
駅舎の再現&鉄道の旅
駅員さんが切符を切っていた時代の駅舎が再現されたコーナー。どこか懐かしい風景で、昭和の時代にタイムスリップした気持ちになります。
帝釈人車鉄道の客車が再現され、実際に中に入って記念撮影も可能。
続けて、「フーテンの寅」ならではの鈍行列車の旅模様が。ボックス席って旅情をそそりますよね。
車窓には映画の名場面が映し出されています。
資料展示コーナー
寅さんの衣装や持ち物、撮影時の台本などが展示されていてまさに「ザ・記念館!」といったゾーンです。
中でも面白かったのは寅の全財産。このトランクひとつで放浪していたんだなあ~。
エピローグ
歴代の作品で登場したマドンナや、レトロなポスターが次々に映し出されるコーナー。ポスターがびっしり映し出された壁は写真映えも狙えます。
エンディングでマドンナ大集合! 「若い時もこんなに美人だったんだ!」「この人も出てたんだ!」と知らないこともいっぱい。
併設の「TORAsan cafe」もおすすめ!
2019年4月に新オープンしたカフェ、TORAsan cafe。寅さんの絵柄がプリントされたカプチーノが味わえるのはここだけ!
ほっこりする可愛らしい絵柄です。
店内にはお土産販売もありますので、ひと休みがてら利用してみては。
まとめ
寅さんの街、柴又を巡る際には欠かせない「寅さん記念館」。映画ファンはもちろん、若い世代でもどこか懐かしさを感じる昭和のセットや展示を楽しめると思います。
映画を観れば楽しさも倍増! 映画を観たことがない方は、1作品だけでも観てから行くことを強くおすすめします。
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